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【愛用者が語る】おすすめエシカルファッション・ブランド3選

「地球にも、私にも心地のよい衣服を身に着けたい。」

エシカルファッションへの注目が高まるなかで、そう考えはじめる人も増えてきているのではないでしょうか。せっかく買うのであれば、”本当にいいもの”を選びたいですよね。

今回はゆるベジ歴10年、世界中のエコビレッジを訪れ、人と地球が豊かになる生き方を探求し続ける筆者がおすすめするエシカルファッション・ブランド3選をご紹介します。どのブランドも25年以上の歴史があり、哲学やプライドを持ってモノづくりに取り組んでいる信頼できるブランドです。

「エシカルファッションを選びたいけれど、どのブランドが本当にいいの?」と疑問をもっているかたは、ぜひチェックしてみてください!

エシカルファッションとは?について知りたいかたは、こちらの記事にエシカルファッションの概要をまとめていますので、ご覧ください。

おすすめエシカルファッション・ブランド3選

【パタゴニア】エシカルファッション・ブランドの代表格

パタゴニアは、言わずと知れたエシカルファッション・ブランドの代表格です。いちはやくエシカルな服づくりに取り組み、1996年にはすでにオーガニックコットンの100%使用を実現しています。本当に必要なものだけを購入することを呼びかけ、耐久性を重視した服づくりを目指すなど、その一貫した取り組み姿勢に共感するファンが多くいるブランドです。

主にアウトドアウェアを扱っていますが、オーガニックコットンのシャツや洗練されたデザインのアウターなど、シンプルで合わせやすいアイテムがそろいます。アウトドアウェア・ブランドだからこその、通気性や動きやすさが考えられたデザインで、まさに”人も地球も心地いい衣服”を見つけることができます。

また、衣服の修理サービスや着れなくなってしまった衣服の回収・リユースも行っており、長く使う・ゴミを出さないための仕組みも整っています。衣服を最後まで大事に使い続けることができるのはうれしいですよね。最近ではパタゴニアプロビジョンという食品事業への進出や創業者の全株式を自然環境保護団体に譲渡したことも話題になりました。

【ピープルツリー】世界初のフェアトレード専門ブランド

ピープルツリーは、世界で初めてフェアトレード認証ラベルを取得したフェアトレード商品を専門に扱うブランドです。

※フェアトレードとは、労働者の搾取、児童労働、環境破壊などが行われていない、つくり手に公平な条件で行うトレード(取引)や、そうして取引された商品のことを指します。

ピープルツリーの服作りの特徴は”手作りへのこだわり”にあります。農村部の女性が家でもできる仕事を創りだすことに力を入れており、ひとつひとつが人の手仕事でつくられた商品になっています。大きな工場での生産と異なり、大規模な機械などは使わず、素材はコットンやウールなど自然素材が使われているので、環境負荷も少ない商品がそろっています。

ピープルツリーのもうひとつの特徴は、著名なデザイナーやブランドとのコラボレーションです。これまでに、Leeやムーミンとのコラボなどを実現しています。温かみのある鮮やかな色使いと、着るだけでほっとしてしまうゆったりめのシルエットが、休日のおでかけにぴったりです。夏の大胆なプリントのワンピースや、冬の北欧テイストで温かみのあるデザインのセーターなど、きっとお気に入りの一枚が見つかるはずです。

【プリスティン】日本製にこだわったオーガニックコットン・ブランド

プリスティンはオーガニックコットン製品専門のファッション・ブランドです。「顔の見えるものづくり」を大切に、原料となる綿から最終的に商品が届けられるまでのプロセスを丁寧に管理しています。また、日本製にこだわり、現在はほぼ0%になってしまっている綿の自給率をあげるため、2012年から国産原綿プロジェクトにも取り組んでいます。

プリスティンの洋服は、コットン本来の風合いを感じられるよう、ほとんど染色されていない生地を使用しています。また、染色する場合にも合成染料は使用せず、植物由来の「草木染め」を採用しています。

そんな安心安全な生地でつくられているブランドだからこそ、特におすすめしたいのが下着です。常にデリケートな部分に触れているものだからこそ、身体にも自然にも優しいオーガニックコットン+植物染料のみという安心素材に包まれたいですよね。デザインの種類も豊富で、店舗では実際に試着しながら好みに合ったものを選ぶことができます。

エシカルファッション・ブランドの意義

エシカルファッション・ブランドは、地球にも人にも優しく、持続可能な仕組みをつくり、私たちのかわりにプロセスをチェックし、情報とともに商品を届けてくれる存在です。

SOWERSが発信している循環の仕組みをデザインし実践する”パーマカルチャー”では、自らの手でつくってみることを大事にしています。しかし、実際には衣服のように工程が多く複雑なものはいちからつくることはとても難しいです。そんな分野だからこそ、国境を越えて持続可能な仕組みづくりを進めてくれるエシカルなブランドの存在は欠かせません。

ひとりひとりができることに取り組みつつ、大きな文脈での持続可能な仕組みづくりも応援することで、地球全体がよりよい方向に変わっていけたら素敵ですよね。

編集後記

今回は、私が実際に愛用しているエシカルファッションブランド3選をお届けしました。どのブランドも「エシカル」や「サステナブル」というテーマが世間で注目される前から、いちはやく取り組みを始めた実績のあるブランドです。

店舗に伺うと、店員さんもそれぞれ想いをもって働かれているかたが多く、その商品に込められた想いを聞くことができます。私はできる限りお店で買うように心がけていますが、オンラインショップでも詳しい取り組みやストーリーに触れることができます。

作り手の想いやこだわりを知れるからこそ、より愛着をもてる一着になる。そんな商品を届けてくれるのもエシカルファッション・ブランドが人気の理由なのではないかと思います。みなさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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Noa

Noa

SOWERS libraryチーフライター

「本当に豊かな暮らし」を求めて、20代で世界中のエコビレッジやサステナブルなコミュニティに滞在。世界の生きたパーマカルチャーな暮らしに触れてきた。ライフワークはコーチング。現在、パーマカルチャーセンタージャパンにてデザインコースを履修中。 SOWERS創業メンバーであり、SOWERSlibraryのチーフライター。

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