この記事を読んでくださっている人の中には、自然に寄り添う暮らしに興味はあるものの、なかなか一歩が踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなかたにおすすめしたいのが、自然に寄り添った循環システムを取り入れながら、学びの場や体験ワークショップなどを開催している施設へ訪れてみることです。暮らしのことは理論で学ぶだけではつまりません。実際に、そのシステムがどのように機能しているのか、そこにいる人たちはどんな人たちなのか、などを自分の目で見てみて、そして、その空間の空気感を五感で感じてみてください。きっと、自分の暮らしにも取り入れられるアイデアのタネが見つかるはずです!
自然に寄り添う暮らしを、気軽にたのしく学べる宿泊施設
農×食×アートの最先端 クルックフィールズ/千葉県木更津市
クルックフィールズさんは「農」「食」「アート」が融合した複合施設で、循環型オーガニックファームや、 酪農場、レストランカフェ、ショップや宿泊施設があります。東京から車で約1時間半、千葉県木更津市の山間にあり、都心からも訪れやすい場所にあります。
植物の力で排水を浄化する濾過装置「バイオジオフィルター」や多様な生物の住処となる人工池「ビオトープ」の導入や、古材の再利用・コンポストなどのごみを出さない工夫をシステムに取り入れ、自然との循環、そして豊かな生態系づくりを実現しています。
マクロビで心地よい暮らし ブラウンズフィールド/千葉県いすみ市
ブラウンズフィールドさんはマクロビオティック料理家の中島デコさんが代表を務め、いすみ市で20年以上続くカフェ兼宿泊施設です。最初に訪れるのであれば、まずはRice Terrace Cafeに立ち寄ってみてください。マクロビオティックを基調に植物性で、無農薬や白砂糖などを使用しない、心とからだにやさしいお料理やスイーツをいただくことができます。
また、サステナブルな暮らしを季節を通して学べるサスティナブルスクールなど、たのしくおいしく、心地いい暮らしかたを学ぶことができます。
こどもたちの学び場 モリウミアス/宮城県石巻市
こちらは、廃校となった小学校を改装したこどものための複合体験施設で、石巻市雄勝町の森・海・田畑などまち全体をフィールドとして、サステナブルな暮らしを体験学習できる場として運営されています。
主にこども向けのプログラムが企画されており、その期間は両親とも離れ、自然の循環と共にあるサステナビリティ(持続可能)の在り方を学ぶことができます。大人は、「MORIUMIUS annex(モリウミアス アネックス)」に宿泊が可能です。企業研修やチームで使えるよう、Wifiやプロジェクターなどの設備も完備されています。
自然に寄り添う暮らしは私たちにとっても心地よく、たのしい暮らし
今回は、自然に寄り添う暮らしや場づくりをしている施設をご紹介しました。近年のSDGsへの関心や、オーガニックやエシカルといった志向性の高まりもあり、環境配慮型の宿泊施設や体験施設が日本各所に生まれてきています。
本来、自然に寄り添う暮らしには正解がなく自由なものです。しかし、”環境に悪影響を与えない”ことばかりに意識が向いてしまうと生活が不自由に感じてしまうこともあります。私たちSOWERSが提案していきたいのは、自然と寄り添うことで、より心地よく、たのしく生きていくことです。
今回ご紹介した施設ではそんなメッセージをその土地や人の空気から感じてもらえるのではないか、と思い紹介させていただきました。訪れた先で感じたことを大事にしながら、ご自身なりの自由でたのしいサステナブルライフを送ってください。
編集後記
今回はパーマカルチャーを体験できる施設…と考えて、バイオジオフィルターやコンポストといった、自然の力を利用して排水や生ごみなどを自然に還すシステムを導入している場所をリサーチし、お届けしました。実際に探して調べていくと、みなさんパーマカルチャーのデザインを採用しつつ、アート、マクロビオティック、廃校の再利用などそれぞれのテーマを体現するためのツールとしてパーマカルチャーを採用していることがわかりました。
私が訪れたことがない面白い場所がたくさんあることが分かったので、さっそく、旅の準備を始めようとノートをひらきます。みなさんは、どこに行きたくなりましたか?
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