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明日からはじめられる、自然に寄り添う暮らしのアイデア

自然に寄り添うようなライフスタイルで暮らしたい。

そう願いつつも、普段は自然とは離れた都市に住んでいて、何からはじめられるのかわからない。そんなかたも多いのではないでしょうか。私も普段は都市で暮らしているので、日々、どうやってパーマカルチャーからの学びを暮らしに取り入れらるだろう、自然と触れる機会をどうやって増やそうか、と考え続けています。

今回は、そんな私が実際にやっている、すぐできる楽しい暮らしのアイデアをご紹介させていただきます。

本当にサステナブルな暮らしとは?

サステナブル市場の拡大

ここ数年、オーガニック、サステナビリティ、エシカル、SDGsなど、地球環境に配慮のある生産・消費のありかたを重要視する動きが加速しています。特に、有機(オーガニック)食品市場の拡大は顕著で、農水省によると世界での市場は10年で2倍となり、日本でもオーガニック食品を扱う販売店が年々増加しています。

身近なスーパーなどでもオーガニックや産直コーナーができるようになり、地球や自然をなるべく大事にしたいと考える私のような消費者でもさまざまな商品を選べるようになってきました。

「自らの手でつくる」という暮らしのかたち

いっぽうで、パーマカルチャーではもう一歩先の「暮らしを自らの手でつくる」ことも非常に重要な要素と考えられています。その材料がどこからくるもので、誰がどんな工程で作っているのか、使われたあとはどこにいくのだろうか。そうしたことを知り、自らの手でつくってみることで、より自然を身近に感じることができるからです。

すべてを「自給自足」することは現実的ではありませんが、せっかくであれば消費するだけではなく自分の手で少しでも何かを作ることができたら?自分にも地球にも、よりうれしい暮らしのかたちをつくることができるかもしれません。

明日からできる自然に寄り添う暮らしのアイデア

コンパニオンプランツを育ててみる

観葉植物をご自宅で育てているかたも多いかと思いますが、せっかくなら食べられる植物も育ててみませんか?

パーマカルチャーでは、一緒に育てると病気をしにくくなったり、虫から守ってくれる組み合わせの植物を「コンパニオンプランツ」と呼び、積極的に取り入れています。たとえば、トマトとバジル、マリーゴールドとラディッシュなどです。野菜単体ではなく、ハーブやエディブルフラワー(食べられるお花)などと一緒に植えることでみばえもきれいに、日常に彩りを添えてくれます。

【おすすめのコンパニオンプランツ】
マリーゴールド×ラディッシュ
ナスタチウム×ナス
ボレッジ×レタス
カモミール×芽キャベツ
ミント×ケール
ラベンダー×ブロッコリー

このほかにも、組み合わせかたは無限大です。ぜひ「育てたい野菜×コンパニオンプランツ」でネットで検索して、挑戦してみてください。

発酵食品を作ってみる

パーマカルチャーでは、微生物とのつながりをとても大事にしています。土づくりにも、保存食にも、分解や発酵の役割を担う微生物は欠かせません。微生物の働きを上手に利用することで、私たちはおいしい食をいただくことができます。土づくりはまだ難しいというかたでも、手前味噌やぬか漬け、ヨーグルトやパンなどの発酵・熟成させる食づくりに挑戦してみるとその奥深さにはまってしまうこと間違いなしです。

まずは手始めに、簡単塩麹づくりなどいかがでしょうか?

【寺田本家さんの簡単塩麹レシピ】
<材料>
こうじ 300g
塩 100g
水 300cc
<つくりかた>
1.こうじをボウルに入れ塩を加えて手でもみ込み、水を加えかき混ぜる。
2.瓶などに入れて、空気の出入りができるようにフタを軽く閉め、冷暗所で1~2ヶ月、冬場はもう少し長めに寝かせる。(玄米麹かむたちの場合は発酵時間がかかるので2~3ヶ月寝かせる)
<ワンポイント>
はじめの1~2週間、夏場は1日1回、冬場は4~5日に1回かき混ぜる。発酵が進んでアルコールの香りがしてきたら1週間に1回程度でOK。発酵がおさまり、味や香りが落ち着いたら完成。
玄米麹の場合、①の後にミキサー等でお好みの加減に撹拌しておくと発酵しやすくなる。

ファーマーズマーケットに行ってみる

自分でつくることにはまだ少しハードルがあるかたは、生産者の想いやこだわりを直接応援することができる、ファーマーズマーケットに足を運んでみるのはいかがでしょうか。

日本ではまだ数は少ないですが、東京に住んでいるかたなら一度は足を運んでいただきたいのが、青山の国連大学前で毎週土日に開催されているファーマーズマーケットです。全国からこだわりをもった生産者さんが集まり、直接お話を聞きながらお買い物をすることができます。また、食べ物だけでなく木の食器や手編みのかごなどの雑貨屋さんや、キッチンカーなども出ているのでどんな人でも楽しむことができます。

ファーマーズマーケット以外にもマルシェやイベントなどで、こだわりをもった作り手のかたの出会える機会もあるかと思いますので、ぜひ探してみてください。自然とものの良さがわかったり、普段の使っているものがより好きになれるかもしれません。

編集を終えて

今回はだれでもすぐにはじめられる、自然と寄り添う暮らしのアイデアをお届けしました。自然と寄り添う暮らしは、ときに手間がかかったり、失敗もありますが、自然の面白さ・力強さにふれたり、先人の知恵に驚いたりと新しい発見に満ち溢れています。

また、それは人と生き物だけでなく、人と人とのつながりを育む暮らしでもあると思います。ひとりで頑張るものではなく、「つくること」を通じて地域の人や新しい仲間とつながることで、豊かで心地のよい関係性を育むことができます。私もそうしていまの大事な仲間たちとつながってきたように思います。

みなさんも「自然と寄り添う暮らし」をタネに、豊かな時間を過ごしてみませんか?

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Noa

Noa

SOWERS libraryチーフライター

「本当に豊かな暮らし」を求めて、20代で世界中のエコビレッジやサステナブルなコミュニティに滞在。世界の生きたパーマカルチャーな暮らしに触れてきた。ライフワークはコーチング。現在、パーマカルチャーセンタージャパンにてデザインコースを履修中。 SOWERS創業メンバーであり、SOWERSlibraryのチーフライター。

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